リーバイス 551Z
「551Z」の「Z」はジップフライの意味。
「551Z」は、ヴィンテージデニムを楽しみたいおしゃれな人にとって馴染みのある品番で、1961年に登場し、リーバイス®で初めて防縮加工されたデニム生地を採用したモデルです。当時のアイビールックの流行や洗濯してもシルエットが変わらない特性などから、シティボーイの間で人気を博しました。
「551Z」は後に「505」に品番が変更され、今年改めて「551Z」がリマスタードされました。見た目は全体的にゆったりとしており、特にヒップ周りやひざから裾にかけてのテーパードが微妙にかかっています。「505」のゆったり版でありつつ、シティな雰囲気を残しつつも、現代的なリラックスフィットにアップデートされています。このバランスの取れたデザインは、ワイドシルエットとスリムなシルエットの中間で、アメカジの人気にマッチしています。
リーバイス551Zの特徴
1950年代から1960年代へ、そして1960年代から1970年代へと時代が移り変わる中で、リーバイスの501は変遷していきました。同時に、カウボーイや鉱山労働者向けに開発されたデニムパンツがアメリカ西海岸で受け入れられた中、リーバイスはさらなる拡大を目指して東海岸に焦点を当てました。
デニムが東海岸で成功するためには、フロントのボタンフライをジップフライに変更する必要がありました。この変更に伴い、リーバイスは初の防縮加工ジーンズも開発しました。これは、フロントがジッパーになりつつもシュリンクトゥフィット(未防縮デニム)を保持しており、東海岸向けの仕様として洗濯後に噛み合わない問題を解消しました。
その中で登場したのがLEVI’S(リーバイス)551Z RIGID で、これが551ZXXとして誕生しました。このモデルは、1960年代に品番変更された505のプロトタイプとも言える存在です。
551は、ストレートシルエットの505に比べてウエストをややゆとりを持たせ、太もも周りにもゆとりを加えてリラックスした印象を与えます。緩やかなテーパードラインがありながらも、野暮ったさはなく、大人のリラックスシルエットがテレワークが進む現代において休日のシーンでも適しています。
LEVI’S® 時代ごとのフィットチャートはこちら