“Aero Leather”(エアロレザー)は、スコットランドのグラスゴーに拠点を置く、高品質なレザージャケットやアウターウェアを手がけるレザーブランドです。Aero Leatherは、クラシックなスタイルとクラフトマンシップに焦点を当て、特に航空機のパイロットが着用するレザージャケットにインスパイアを得ています。
アメカジファッションとしてもキムタクさんがエアロレザーの革ジャンをドラマで着用されたことからも人気が出たモデルもありますね。
Aero Leatherの特徴
- アビエイタージャケット
Aero Leatherはアビエイタージャケットとしても知られ、これは第二次世界大戦中にパイロットが着用していたジャケットをベースにしたデザインがあります。Aero Leatherはそのクラシックなデザインや耐久性を尊重し、伝統的な製法で製品を手作りしています。 - 高品質なレザー
Aero Leatherは高品質で耐久性のあるレザーを使用しており、特に馬革やヤギ革、シープスキンなどが一般的です。これにより、製品は履き込むほどに風格が増し、個々の使用者に合わせて馴染んでいきます。 - カスタムオーダー
Aero Leatherはカスタムオーダーにも対応しており、顧客がジャケットのデザインや素材、仕様をカスタマイズできるようにしています。
Aero Leatherは、航空機愛好者やアメカジファッション愛好者からも高い評価を受けており、その製品はクオリティとクラフトマンシップにおいて高い水準を維持しています。
エアロレザークロージング社は、1975年にケン・カルダーによって英国ロンドンで設立されました。その後、1983年に現在の拠点であるスコットランドのガラシールズに移転し、ホースハイドを使用する世界初のブランドとなり、その独占的な地位を1986年から10年近く保ちました。現在でもエアロは、世界で最も品質の高い馬革を用いたレザージャケットなどを製造・販売しています。
エアロレザーの製造工程は徹底的な品質追求のもと、革の選別から始まり、革とライニングは熟練工によって手で切り出され、一人のミシン職人が一着を縫い上げ、品質管理者が28箇所もの審査を行い合格したジャケットのみが出荷されます。現在、15人の職人がこの手法で製品を生み出しており、品質最優先の方針を変えずに、小規模な工場での製造を継続しています。これは製品への責任と誇りを持つ職人たちが、効率的な利益追求とは異なる「物づくり」の理念を実践しているものです。
現在、ホースハイドのタニングにはアメリカのクローム鞣しとイタリア・ベネト州のベジタブルタンニン鞣しが世界で二大存在していますが、エアロレザーだけがこれら両方を独占的に使用しています。
【クローム鞣し】
アメリカの法令により、馬革は全て自然死した馬の皮を使用し、アメリカの老舗タナーであるHorween社がエアロレザークロージング社のために最も技術力のあるクローム鞣しのFQHH(フロントクォーターホースハイド)を提供しています。これにより、世界中でエアロだけがHorween社のFQHHを使用したジャケットを製作できる唯一のブランドです。エアロのジャケットは初めは堅く感じるかもしれませんが、年月を経て「着倒す」ことで柔らかくなり、自分の身体や使用目的に合わせて革が形作られます。一着一着が異なる味わいを持ち、エアロレザーは年月を重ねるごとに深みを増し、その楽しみは生涯続きます。
【ベジタブルタンニン鞣し】
2013年から、エアロレザーはイタリア・ヴィチェンツアのタナーと提携し、VIVHH(ビチェンツア・ベジ・ホースハイド)を独占供給しています。イタリア・ヴィチェンツアでは14世紀から続く「ベジタブルタンニン鞣し」や独自のオイルを使用した伝統的な技法があり、使い込むほどに艶が増し美しく馴染むレザーVIVHHは、洗練された優雅さを備えています。
※Elite CollectionではVIVHHが標準仕様です。
【エアロレザージャパン】
エアロレザークロージングジャパン株式会社は、英国Aero Leather Clothing Ltd.の日本輸入総代理店です。エアロレザーの製品の素晴らしさだけでなく、英国職人の拘りを日本の顧客に直接伝えることを目的とし、エアロレザー社の創業者であるケンカルダーを含む全社員との直接連絡が可能な体制を確立しています。また、英国よりも充実した「ジャパンスタンダード」のアフターサービスも提供しており、本物のレザージャケットをライフタイムで着用していただくために様々なサポートを提供しています。感動・喜び・幸せを提供し続けることを経営哲学として掲げています。
代表モデル
Highwayman:ハイウェイマン
エアロレザー社の独創的で伝説的なジャケットで、創業者ケンカルダーが最初にデザインした記念すべきモデルです。
「Highwayman(ハイウェイマン)」とは、「街道筋の追い剥ぎ」を指します。このジャケットはヨーロピアンテイストを演出し、オーソドックスでありながらも定番かつ王道のデザインを特徴としています。50年代のクラシカルなスタイルであり、背中のVシェープヨークが際立っています。背中で物語を語るのに最適なジャケットとなっており、エアロレザーの看板的存在です。リラックス・フィットのデザインで、標準仕様の裏地はコットン単色となっています。
Halfbelt:ハーフベルト
キムタクさんがフジテレビ系で1994年に放送されたドラマ「若者のすべて」で着用され、当時話題となったジャケットです。当時はハーフベルテッドと言われてました。黒ではなくブラウンでしたね。このジャケットは、バックパネルの腰部分にアクセントとしてフェイクベルトが配置されています。調整可能なサイドベルトが絞られたシルエットを演出しています。
*袖口はオーソドックスなストームカフ。 *斜めアングルド 胸ポケット。
シンプルでありながらも非常にエレガントなデザインで、スタイリッシュな定番ジャケットとして非常に人気のあるモデルです。